卓球という競技

卓球

高齢化社会の今、競技スポーツの中で子どもからお年寄りまで実力と年齢がほぼ関係しない競技がある。それは「卓球」だ。

 

卓球とはイギリスが発祥の球技で、ゴム製のラバーと呼ばれるシートを張ったラケットを使って40oの球を打ち合うスポーツである。相手との距離が近いにも関わらずコンタクトプレーが一切ないことから、メンタルスポーツの代表例として挙げられることも多く、最近オリンピックで銀メダルを獲得したことから少し注目が集まっている。

 

卓球はここ数年で何度もルールの改定があった。一つは球の大きさ。もう一つは点数についてだ。その他にもサーブのフォームについてなど細かいルールが改定されてきたが、今最も問題視されているルールといわれれば「用具の後加工禁止」についてだろう。

 

卓球で使うラケットとラバーは専用の接着剤を使い自分自身で張り付けなければならず、その張り方一つで打球感や回転数にも大きく関わってくる重要なメンテナンス事項でもある。

 

ルール改定前は、ほとんどの選手が試合前に何度も塗りこむことでより強い打球感を生みだす特殊加工の接着剤を使っており、ラケットとラバーの性質以上の力を引き出した状態で試合に臨んでいた。

 

しかし近年その特殊接着剤には環境にあまりよくない成分が含まれている事がわかり、数年前のルール改定により用具の後加工、つまり特殊接着剤の使用を全面禁止とした。

 

禁止後、ラバー製造過程で同じ成分の接着剤を使用するいわゆる前加工の用具が流行りもしたが、やはり後加工によって塗りこまれたものとは比べ物にならず、現在もルールを無視し特殊接着剤を使用しているプロ選手が多いのが現状だ。

 

またその現状に対して卓球協会自体が黙認してしまっている部分もあり、一部の日本人選手が抗議し一時期国際大会に出ないという行動にも出たが、未だ改善される気配がない。

 

こうした細かいルールに加え、実際のテレビ画面で観戦する場合野球やサッカーなどのメジャースポーツと比べてプレーが分かりにくく、卓球台の大きさから動作そのものが地味に映ってしまうため、未だにマイナースポーツのレッテルを張られ続けている。

 

これ以上のルール改定を望むわけではないが、今一度現状を考え直すことがマイナースポーツのレッテルを剥ぐきっかけに繋がるのかもしれない。